あんなに行きたくなかったのに
アガスティアの葉(*)を開けるために
結局、ひとりで行くハメになったインド。

初めて訪れた現実の南インドは
衝撃的でした!

南インドの都市チェンナイの街中は
ごちゃごちゃとしてゴミだらけで
不潔なところが嫌いな私にとっては
最悪の場所・・・

ちょっと郊外に行くと
大きな道路なのに牛が歩いていますし
牛の出来立てホヤホヤの落とし物も
あちこちに・・・

だけど
そんなインドに滞在しているうちに

日本の清潔な環境と
先進国の文明社会を
当たり前だと思っていた私が

「こんなにも違う生き方をしている人々がいて
日本とは全く違う世界があるんだなぁ」

と、世界の現実を知る
貴重な機会となりました。

初めてのインドの旅は
旅行会社の手配が万全で

現地のインド人の
日本語堪能なガイドさんと
親切なドライバーさんが
常に同行してくれるという

安心の旅でした。

夜行便でインドに到着した翌朝、
ドライバーさんとガイドさんに伴われて、
チェンナイ市内から車で1時間かけて
アガスティアの館に向かいます。

最初に親指の指紋を取り、
その指紋の特徴から、
候補となる予言の束を探し出し、

ナディ・リーダーと呼ばれる
古代タミル語で書かれた予言を
現代タミル語に訳してくれる専門家が、

そこに書かれた10項目の文章を
1つずつ読み上げてくれます。

例えば・・・
男の兄弟が二人います、とか
医療関係の仕事をしています、とか
信仰している宗教があります、等々

家族関係や仕事、学業や心情など
内容は様々です。

10個の項目全てが「イエス」だったら、
ビンゴ!!!

「あなたのアガスティアの葉が
見つかりましたよ!」

となるんです。

ところが、この10項目の
すべてがイエスとなる葉っぱが
なかなか見つからないんですよ。

いくつもの束の文章が読み上げられ
何時間もかかっても見つからず

もしかしたら
私の予言の葉は無いのかも
と不安になった時に

やっと10項目すべてがイエスとなりました。
ホッとしたし、本当に嬉しかった!

こうして、自分の予言の葉が
見つかったところまでで
1日目は終わり。

翌日、その予言の葉に基づき
ナディ・リーダーが作ってくれた
ホロスコープとともに

第1章から第14章までの
予言を聞くのです。

1日目の10項目の内容も
例えば、私の場合

「妹が一人います」
「弟が一人います」
「二人とも結婚しています」
とか

「よくもそんなプライベートなことがわかるなぁ」

と驚きましたが

アガスティアの葉の本文の内容は、
それ以上に驚愕の連続だったのです!

>>> 第3話につづく

(*) 『アガスティアの葉』とは、
今から約5000年前の紀元前3000年頃、
インドに実在した聖人アガスティアが
シヴァ神の命を受けて書いた預言の葉。

そこには、後世、預言を聞きにやってくる
人々の運命が書き記されています。

『アガスティアの葉』 (青山圭秀 著)
という本が、1994年初版の当時
インドの聖者サイババのお話と共に
かなり話題になりました。

著書には、青山圭秀氏が
この預言の葉を開けて
自身の運命を聞いたことが
綴られています。